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2018.01.26

ランドローバーのメンテナンス

総合診療

バッテリー上りのような症状でエンジンが掛かったり掛からなかったり、そして昨日のエンストに陥った状況からすると、怪しいのは充電系統。まずは基本点検から。

 

エンジン停止状態でバッテリー電圧を測定すると10.8V。少し低い。

今日もエンジンは普通に掛かったのだが、エンジン始動時、最大に電力を使うクランキング中の電圧を測定すると8.4Vだった。

これは少し悪い数値ではあるが、バッテリーの寿命と決定付けられるほどではない。

 

そしてアイドリング中の電圧を測定すると、なんとエンジン停止状態と変わらず10.8V。これは異常だ。

次に充電中の電流値を測定してみた。エアコンON、ヘッドランプなどの灯火類を全灯し、最大負荷時の電流を測定すると100Aほどを示した。これは悪くない。

電流は流れているが、電圧の制御ができていない様子。いずれにしてもオルタネーターに異常があると判断。

 

さっそくオルタネーターを交換した。エンジンを掛け、アイドリング中の電圧を測定すると13.8V。こうでなくちゃ!

そして同時に、それまで眠っていたエアサスペンションも作動し始めた。

バッテリーの電圧不足によりエアサスペンションのコンピューターが正常に作動していなかったようだ。

オルタネーターを交換したことでエアサスペンション問題も解決した。

 

 

実は、このバンテンプラをファーストオーナー様から引き継ぐ際、稀にアイドリング不調が出ることを聞いていた。

しかしあまりにもその頻度が低いため、乗り始めた当時も心当たりを調べてみたもののとても原因にまでたどり着けなかった。

エアサスペンションと同様、何らかのタイミングで充電電圧が低くなった時にエンジンのコンピューターが正常作動していなかった可能性もある。

 

それが過去のアイドリング不調の原因であったとすれば辻褄があう。
胸の痞えが少しとれた気分!

 

[記事執筆 加藤雅俊(レイブリック創業者)]

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